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Posted by ミリタリーブログ at

2012年09月03日

またまたまたまた トレンチガン


最近ガスガンのブログが多いとご指摘されました。
しかし、ガスガン・モデルガン共に共通する事は多々あります。
とくに「タナカ M1897 トレンチガン」は・・・

トレンチガンの修理のお問い合わせは非常に多いです。
特にココ

エキストラクターSPが入るボルトリブの破損です。
大袈裟では無く、ほとんどのトレンチガンが破損しています。

今回のご依頼もこのリブの破損

ところが今回はエキストラクター・エキストラクタープランジャーなどのパーツも紛失されています。
仕方が無いのでエキストラクターを新規で製作。

ここで気づきました。このボルトリブの破損の原因。


トレンチガンのエキストラクターって、ボルトに空けられた穴の中にエキストの一部が入って、そこを支点に動くのですが、この支点が非常にあいまい。
なので、エキストラクターが上下左右に暴れます。

結果、ボルトを閉鎖する時レシーバーと当り外側にもがれるようにエキストが外れ、同時にエキストを押すプランジャーがリブを破損します。

まだ、ボルトが破損していない方。
特にジャムした時は気をつけてください。無理にチャンバーに押し込もうとすると上記のようになる可能性が高いです。

さて、今回はエキストラクターから新規製作となりましたが、取り付け方法をオリジナルとは少し変えています。
と言っても見た目ではほとんど解りません。
エキストが安定して動く様にエキストラクター自体の設計を変えています。

他によくあるトラブルとしては、チューブマガジンのカートの押さえが甘くなり、給弾口からカートが飛び出る症状。オイラは「自動排莢システム」って呼んでますが、これも部品の磨耗によりよく発生するトラブルです。

通常なら、このカートの押さえを曲げて調整すればOKなんですが、このタナカのトレンチガンでそんな事をしようもんなら、一瞬でパーツが割れてしまいます。

この銃のパーツはどうしようもなく”弱い”んです。
ですから、”曲げて調整”ではなく”削って調整”となります。
どこをどう削るかは、ノウハウです。

次に、ハンマーダウンしていないとポンプアクションがロックされる仕組みになっていますが、この機構もイマイチです。
特にガスガンの場合、ハンマーを落とすと”リバウンド”するようになっています。
トリガーを引き勢いよくハンマーがダウンすると、ボルト後部にぶち当たりますが、その後ある一定の所まで戻ります。

画像ですと、ハンマーとボルトの間に隙間が見えますが、この位置までリバウンドして戻るようになっていますが・・・・

不思議な事にこのリバウンド位置ではポンプアクションのロックが解除されないんです。
ハンマーがボルト後部に当たる位置でないとロック解除しません。

もしお手元のトレンチガンがハンマーを落としてもポンプロックされている場合はハンマーを少し押してみて下さい。
ロックが解除されるはずです。

ハンマーが落ちるとロックバーの一部を押し、ロックバーが動いて解除になるんですが、そのタイミングが良くないです。
そこで、このタイミングを調整しますが、先に言ったように”クソ弱い”金属パーツですから、曲げたり出来ません。
ロックバーとハンマーの当り位置に穴を空け、タップを切り、ネジを締め込み、このネジの頭を削ってロックバーの解除位置を調整します。
これで、ハンマーを落とすとロックが解除されてスムーズにポンプアクションが出来ます。

画像が少なくてすみません。(作業中はなかなか撮れないんですよ・・・)
文章で書くと非常にわかり辛いですが、トレンチガンをお持ちの方は”なんとなく”お解かり頂けたのではないでしょうか?

ってな訳で、”タナカのM1897トレンチガン”に関して”ドンドン詳しくなっていく”今日このごろでした!




  

Posted by マッドポリス at 18:46Comments(0)製品インプレ