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Posted by ミリタリーブログ at

2016年07月21日

両さんのピストル。ニューナンブです。

9月には、こち亀40周年でラサール石井さん主演の舞台をやるそうで、子供の頃からのこち亀ファンである私は是非見に行きたいものです。

今回のご依頼は、両さんのピストル”ニューナンブM60”
HWSのJ-Policeの改修カスタムです。(今回は51mm銃身モデルですが・・)


実銃名称は新中央興業が製作した”ニューナンブM60”なんですが、業界の暗黙の了解でこの名前は商品名にしていません。
改修バージョンでは、シリンダーラッチ下にシリアルナンバーと新中央工業のマークが入ります。


ベースはCMCのM36チーフの金型を使用しています。
元々はシリンダースタッド(シリンダー後ろの板状の突起)もチーフのそれ同様円形ですが、最近のSWリボルバーのような板状に変更しています。ここの形状も前期・中期・後期とあるようですが、詳細はわかりません。
ネット上では誠しやかに、ここがこうだ!と書かれている事があるようですが、ソースがはっきりしません。
結局、鮮明な実銃画像すら殆ど公開されていませんし、謎の多い銃です。

聞いた話では4インチモデルやターゲットモデルも有ったそうなんですが、ここでもそのソースを明らかに出来ません。
結局、関係者の証言や云々で明らかに出来ないのですが、そのような情報は正確な情報とは言えませんよね。

ですから、ここで再現しているのは”おそらくこうであろう!”ってニューナンブです。
形状に関して参考にしているのは京橋の警察博物館に展示されているニューナンブです。
片側面を表にしての展示で、撮影禁止ですから、記憶でしかありません。


ニューナンブM60はS&W M36チーフススペシャルをベースに国産で開発された銃です。
但し、シリンダー径が大きくなっています。これは試作時のシリンダー破損事故が原因だと言われています。
ですから、M36のシリンダーとは違い、シリンダーフルートが大きくなっています。


改修前の画像はありませんが、この部分も元々はJ-POLICE M60 38S(だったかな?)になっています。

最大の違いだと感じるのは、フレーム上部の厚みです。
チーフベースのノーマルJ-Policeでは薄く感じます。
ここは肉盛り修正しています。
この分厚いフレームが何とも言えないチープ感を醸し出して、いかにもニューナンブって感じになります。
表面仕上げはパーカライジング風です。

画像の写るもう一丁はマルシンのポリスリボルバー。
恐らく形状的にはこれが一番近いかと思います。実際警察博物館で見たニューナンブはマルシン製か?と思った程です。
他県の博物館ではマルシン製を展示しているみたいですね。

余談ですが、私が生まれて初めて作ったカスタムがニューナンブです。
ベースはCMCのABSモデル3インチ。
資料はこち亀の第一巻です。
ヤスリ手削りでテーパーバレルにし、グリップとシリンダーラッチはエポキシパテ整形。グリップのチェッカリングなんて入れれませんからスムースグリップでした。

もう30年以上前の中学生の頃のお話しです。
  


Posted by マッドポリス at 12:49Comments(0)