2014年10月14日

ハイパトの秘密 MGC&国際①


皆さんこんばんわ!

今日は前回にもお話した国際ハイパトの意味不明な点をご紹介します。

通常シリンダーのエジェクターロッドの先端はロッキングピンで固定されています。
ハイパトの秘密 MGC&国際①
(わかりやすいように、画像はコクサイのM10です。)

しかし、MGCのハイパト(後のM29も同じ)の場合、ロッキングピンではなく、シュラウド内にロッキングブロックを使っています。
ハイパトの秘密 MGC&国際①
このロッキングブロックはシリンダーラッチを押すと、エジェクターロッドが前方に伸び、ロッキングブロックを前に押し出します。
ハイパトの秘密 MGC&国際①
こんな感じで。(画像はM29ですが、ハイパトと同じ構造です。)
で、このロッキングブロック。実はシリンダーヨークを固定しています。

なんで?こんな変な構造なのか?
子供の頃か見ているので、何の違和感も無かったのですが、改めて見ると少し不思議に?
って、事で不思議なら作った人に聞いちゃえ!ってな訳でコバさんに電話です。

コバさんによると。
「あれはねぇ・・・(大抵この言葉で始まります。)当時、金属のモデルガンがダメになっちゃって、その当時まだ未知数だったABSを使ってモデルガンを作ろうって事になった時、まずは確実に動くリボルバーって事でハイパトになったの。
 で、リボルバーのシリンダーってシリンダーハンドで上に持ち上げてシリンダー回転さすでしょ?
あれって、上方向にも力がかかってるけど、前にも押してるのね。
だから、シリンダーの軸線が上手く固定出来ないと、キレイにシリンダーが回らないですよ。

で、当時の素材(ABS)だとどうしても、動かす時に歪みが出ちゃって上手く動かない可能性があるのね。
だから、シリンダーのヨークを固定する、あの方法になった訳。

後は、当時の生産工程やら金型やら考えたら、あの構造がコストも抑えられて安価に出来るから。」

(若干要約していますが、ほぼ聞いたとおりに書いてます。)

って事でした。
まぁ、当時は今とは違ってABSに対する信頼性はまだまだでしたから、仕方ない措置だったんでしょうね。
安価で確実に動くモデルガン。それが小林太三の設計理念ですからね。

で、国際のハイパトの意味不明な点は・・・

長くなったので、次にお話します。








Posted by マッドポリス at 20:28│Comments(0)
 
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